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■新入社員の歓迎は桜と雪が・・・

       
2007年4月10日  

 新入社員を迎える4月の初めに具合良く桜は満開、そして思いもかけず東京に雪も降った。逆転現象のような気候に驚かれされつつ、8日には地方選挙も終わった。あれやこれやと気ぜわしかったが、今週からは落ち着きを取り戻し、仕事に専念できる環境が整った。
 今年は景気回復といわれ、人手不足といわれ、新卒、中途を問わず採用が各企業活発と聞く。先週初めのニュースでは入社式を華々しく行った企業を報道していたが、昔どの企業にも見られた何百人という入社式光景と重なる。現在、職場には初々しい(?)新入社員が真新しいスーツ姿で先輩や上司の指示を意欲満々で待ちうけ、他のそろそろマンネリ化してきた社員に刺激を与えていることだろう。

 新入社員の方々にお尋ねしよう。職場にあなた方の理想とする上司、先輩は見かけたか? と。
 例えば、理想の男性上司像トップを2年連続でとった、一緒にプレーしながらチームを取りまとめているプロ野球の「古田敦也」さん。指導力、熱血漢のイメージで2位になった「星野仙一」さん。テレビドラマ「ハケンの品格」でバリバリと仕事をこなし頼りがいのあった、理想の先輩女子社員(ドラマでは派遣社員だったが)1位に輝いた「篠原涼子」さん。ずっと1位をキープしてきたが、今年は2位になった知的で落ち着きを感じさせる「黒木瞳」さん。
 職場の回りを見回してどうだろうか。くたびれたような上司、自分のノルマばかりに気を取られて後輩の面倒を見ようとしない先輩、自分の理想の男性に当てはまらないと見限るやソッポを向く女子社員、等等はすぐ目につくかもしれない。理想とは程遠い現実が待っているやも…。職場は仕事をするところと割り切って、とにかく今ある仕事を覚えることに専念されたし。

 通勤時、携帯電話でメールやゲームをするのも過ごし方の一つであるが、たまにはこんな本を開いてみては。
 『仕事力』(朝日新聞広告局)
 朝日新聞の「朝日求人」に連載されていたので、目にしたことがあると思うが、一冊にまとまると、読み応えのある本である。語られているどれもがすばらしいが、お薦めは『安藤忠雄−感動のない仕事に成功はない』『梅原猛−仕事は日本人の生きる歓び』『今野由梨−人は必ず自分の仕事に巡り合う』『中村勘三郎−おさまってたまるか』
 特に建築家、安藤忠雄氏の話に感銘を受けた人は多く、“仕事を超えた生き方そのものについて考えさせられた”という読後感を聞く。
 仕事は自己を成長させる。それはこの本を読むまでもなく、仕事をしてきた各人、職場でいえば先輩たちが体験してきたことである。目先の自己に一喜一憂するだけでなく、五年先、十年先もイメージできるよう、多くの本を読んで欲しい。

 『千年、働いてきました−老舗企業大国ニッポン』(野村進著)
 世界中で使われている携帯電話、ここには「創業百年以上の「老舗」と呼ばれる日本のさまざまな会社の知恵が詰め込まれている」。例えば、「ケータイの折り曲げ部分・・・京都にある創業なんと三百年の、もともとは金箔屋さんだった会社の技術が活かされています。着信をぶるぶる震えて知らせる機能・・・・ここになくてはならない特殊な極小ブラシを作っているのは、百数十年の開業当時、東京の日本橋で両替商をしていた会社です。液晶の画面には、静岡で明治時代にランプや鏡台を製造販売していた会社の、小さな鏡が多用されています。ケータイの心臓部にあたる発信器。これが極寒の氷の世界でも灼熱の砂漠でも機能するには、神奈川の老舗企業が開発し、世界的な特許をもっている発信器が欠かせません。」(「」内は本書よりの抜粋)
 こんなプロローグから始まる本書は、日本という国がどれほど多くの古い会社に満ち溢れているか、また職人をいかに尊んできたかを楽しく読ませてくれる。通勤読書には最適だ。
 本書より世界最古の老舗企業から数百年の歴史をもつ企業紹介をしよう。
 「世界最古の会社はどこにあるのだろうか。・・・西暦五七八年、時代で言えば、なんと飛鳥時代から続いている・・・大阪の「金剛組」という建築会社で・・寺や神社を建て続けてきた。」なんと千四百年である。「ほかにも、創業して千三百年になろうかという北陸の旅館、千二百年以上の京都の和菓子屋、千百年以上の仏具店、千年を優に超える薬局」など、驚くばかりの古い会社が出てくる。創業百年以上の会社というと、大学や企業の研究者の調べでは十万以上と推定されているらしい。これほど老舗企業がある国はアジアのみならず、ヨーロッパにもないという。なぜ日本にのみ古い会社が存続しているのか、その紐解きが楽しい。またそれらの会社は製造業が圧倒的に多く、職人好みの日本人気質にも触れている。日本の将来目標が見えてきそうだ。

 評価と処遇システムを知っておこう。働く者にとっての最大関心ごとであるが、頑張りさえすれば、良い評価を得、高い処遇を勝ち取ることができる…とは限らないことを。何を頑張るのかである。自分は企業から何を期待されているのかは明確に示されているはずである故、それを知ることである。企業という組織の中で、現在自分はどこに位置し、将来どのような制度の中で仕事をしていくのかを認識することは、仕事力を身につけることと同時に組織人として、この点もまた必須科目である。

 今年で完結した塩野七生氏の『ローマ人の物語』、養老孟司氏の『バカの壁』で何回となく著わされていた言葉がある。
 「人は見たい現実しか見ない、受け入れない」
 しかし、仕事力を身につけるためにも、人間として強く生きるためにも厳然としてある“現実”を見、受け入れる力を身につけたいものである。

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