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■ 成果主義も人事考課も今月はひとまずおいて、一年の計を…

       
2006年1月12日  

 自然の猛威に翻弄されつつ、2006年が明けた。新潟を中心に雪は攻撃の手を休めてはくれず、多大な被害を人や住居や作物に与えている。雪の怖さを全く知らぬ身にとっては、彼の地の人々の雪との戦いをテレビ画面の前でただただ見つめるばかりである。IT機器がどれほど発達しようと自然の前には歯が立たず、これも地球を痛めつけた報いか、地球温暖化のあらわれか。まさに奢れる者は…だ。我々人間は2〜3mの降雪にかなわない。

 暮れから正月にかけて休眠状態になっている脳に刺激を与え、稼動させるに程よいナゾナゾを一つ。
 世界には多くの民族が存在しているが、それぞれの歴史は異なり、異質な文化を形成している。5つの大陸で人類が、民族が全く異なる発展をみたのは、なぜか?  年が明けて初めに手に取った本で、このような大きな謎に対面してしまった。それが現在の貧富の差や人種問題にまで関わっていることを思うと、大いに好奇心をそそられる。
 遥か昔、人類がみな狩猟採集生活を送っていた頃、いつ、どういうキッカケで異なる経路をたどり始めたのか? それへの答えの一つが、太平洋域と東アジアの民族の歴史にあるという。人類史における重要な発明のいくつかが、この地域で登場しているから。例えば船を作り、インドネシア海域に拡散しオーストラリア大陸にまで到達したのは4万年前の南東アジア人だった。例えば研磨加工を施し、刃先の長い石器を最初に作ったのは日本人であり、これはヨーロッパで石器が研磨されるようになる1万5千年以上も前のことである。また最初に土器を発明したのも日本の狩猟採集民であり、それはヨーロッパで土器が作られる5千年前、南北アメリカに出現する9千年も前という。例えば9千5百年前には農耕を始めた中国は、動植物の栽培化や家畜化も行い、外洋航海を最初に試みたのも中国系農耕民の子孫たちであったという。彼らは3千6百年前頃にニューギニア海域の島々から東方に拡散し太平洋の最東端にまで到達し、現代のポリネシア人の祖先となった。

 21世紀に入って数年が経過したが、民族紛争や南北問題など、地球規模で解決が迫られている課題を生み出した要因は西暦1500年時点における技術や政治構造の大陸間格差にあるという。西暦1500年代とはどんな時代であったか。ヨーロッパ、アジア、北アフリカには国家や帝国が形成され、金属製の道具を使う生活をしており、産業革命の黎明期にさしかかっている地域もあった。アメリカ大陸ではアステカ人とインカ人が帝国を形成し、石器を道具として使っていた。アフリカ大陸のサハラ砂漠以南の地域が複数の小国家や首長社会に分裂し、鉄器が使われていた。その一方でオーストラリア大陸やニューギニア、太平洋諸島、南北アメリカ、サハラ砂漠以南の一部地域の先住民は農耕民族や、石器を使う狩猟採集民の小規模集団であった。西暦1500年時点でみられる、この大陸間の格差がその後の現代世界に大きな影を落とした。

 この大陸間格差が生じた謎は、現在の世界各国の力関係や紛争に思い至るとき、原点と考えられる。
 人類にとって非常に厳しかった氷河期が終わりを告げた紀元前1万1千年の頃、世界の各大陸に住んでいた人類はみな狩猟採集生活を送っていた。すなわち、この時点では同じスタートラインに立っていたわけである。そして、この紀元前1万1千年から西暦1500年の間に、技術や政治構造はそれぞれの大陸ごとに異なる経路をたどって発展した。その結果が西暦1500年代に顕著に出る。ヨーロッパ諸国が世界各地を植民地化しだし、南北アメリカの先住民、アフリカの人々、オーストラリア大陸のアポリジニは征服された。

 なぜ人類はこれほど異なった発展の道筋をたどったのか、世界の地域間格差を生み出したものの正体は何かを追求した、ジャレド・ダイアモンド著の「銃・病原菌・鉄」。
ページを繰るごとにワクワクさせられつつ読み進めている。それは、「ダビンチ・コード」に引けをとることなく、はるかに謎めいており、サスペンスに富んでいる。こんな初夢にも似た、人類の足跡を空想しつつ、さて、ペンを片手に一年の計を立てることにしよう。凍結した脳細胞を少しでも活動させよう。
 今年はひとつ、自身もその仲間である団塊世代に迫りつつある2007年問題に取り組むも一考かな。企業組織内に在籍し続ける世代の生き方、働き方。新しい地域社会の一員として、例えばNPOへの参加など企業組織を離れ、新天地へと飛び込む生き方。どのような人生経路を選択するか、八十年余の人生を考えれば、後20年という長い時間の過ごし方は問われる。心象風景としては、何年か前に上映された「阿弥陀堂だより」のあの、美しい山里。

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