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■ デジタル時代の初夢は富士や鷹、なすびもアスキーアートで

       
2005年1月7日  

 20代の人種なら誰でもが知っているアスキーアート。パソコンとかろうじて付き合っている中高年世代にとって、パソコン上での遊びなどは夢のまた夢(筆者のみかもしれないが)。パソコン関係の書を開いても日本語ならぬカタカナで占められている日本語に頭の中は停止状態。また今年もこれらカタカナと付き合うのだ。習うより慣れろというけれど、いつになったら慣れることやら。ポワロとは別の灰色にくすんだ脳細胞にとっては。
 “一年の計は元旦にあり”にならい、社会構造が疲弊しきっている日本の新しい礎を築くべき世代へ希望をこめて、活字世代からの活字初夢を。

 92年、当オフィスが事業を開始したのと時を同じくして塩野七生氏の「ローマ人の物語」が始まった。それから13年。昨年のクリスマスの頃に13巻が刊行された。“終りの始まり”“迷走する帝国”に続く、ローマ帝国が衰亡の坂を下りはじめ二人の皇帝による“最後の努力”がこの巻である。未だページを開いていないが、この百年の後に滅亡するローマ帝国は4世紀前半にいかなる最後の努力を試みたのであろうか。ページを繰る楽しみはこのコラム完成の後としよう。帝国の発展からパスク・ロマーナ、爛熟期そして衰亡へと至る壮大なローマ帝国史も大団円を迎えつつある。塩野七生氏との長い付き合いも終りに近づいているが、この十余年の間日本社会の変貌、企業社会の変革と合わせると、二千年昔の大帝国が現代日本と重なることしばしばであった。
 日本社会も第二次大戦後から今年は還暦を迎えるが、これまで築いてきた価値観、道徳観、はては生きざまが崩れていく“終りの始まり”を迷走中なのであろうか。
 それは、我々世代の常識「正社員の夫と専業主婦の妻と子供」という家族モデルが、モデルとしての使用価値を失ってきたことでもある。今の若い世代にはこの常識は“タワゴト”としか映らない。「正社員になれず、結婚もできず、子供も住宅も持てない」若者世代が増殖中だ。しからば、古い観念に縛られることなく新しい社会構造を作っていく力強い若者の現れんことを。新生日本の“始まりの一歩”を一日も早く踏み出して欲しいと願うばかりである。

 新年早々の朝日新聞夕刊「ネオ・エチカ―新しいレンズを求めて―」から。
 17世紀のヨーロッパは科学や倫理観の大転換期。特に“元気はつらつ”なオランダは、画家のフェルメールや思想家のスピノザなどを輩出し、「新しい世界観、宇宙観に基づいた新しい倫理や枠組み、価値判断の基準の組み換えを求め」始めた。フェルメールがより正確な遠近法で描くために使用したといわれるカメラ・オブスクラという装置。生計を立てるためにそのレンズを磨いていたとされるスピノザ。フェルメールの作品に偏在している、キラキラ光りしっとりまつわりつくような光は、そのレンズあってのものといわれている。“ネオ・エチカ”の記事は、人が生きるための思想書“エチカ”を著したスピノザが、フェルメールの使ったレンズを磨いたのでは?という初夢の話から始まる。そして、「今日、人間・身体から地球・宇宙の成り立ちについてまで、様々な新知見が示され続けている。けれども、17世紀ヨーロッパと同様、戦争やテロも繰り返されている。どうやら私たちもまた、新しい世界観、宇宙観に基づいた新しい倫理や枠組み、価値判断の基準の組換えを求めているようだ。それを“ネオ・エチカ”と呼ぶことにしよう」と締めくくる。しかしながら、そのためのレンズは磨けど焦点は合わず、レンズの度そのものが変化にそぐわなくなっているのではないかと示唆している。新しいレンズ探しが今世紀の初めの一歩といえるかもしれない。

 成果主義と歩を合わせて企業は顧客第一主義を経営戦略の筆頭にのぼらせている。では、顧客の側はどういう消費活動をし出しているのか。以前と変わったのか、変わらないのか。ある研究所が行った調査「新しい消費スタイル」によると、ゆっくりと消費していく時代、すなわちスロー消費の時代だという。
 「新しい消費スタイル」その.船Д奪消費。消費者の一番多いスタイルであり、買う前にインターネットで買いたい商品のこと、競合商品のこと、どの店が安いかを調べてから買う。その一呼吸消費。欲しい物があってもすぐには買わない。1週間、1ケ月間待ってそれでも欲しければ買う。そのB圓粗西暖顱M澆靴ぞι覆鬟弌璽殴鵑筌錺乾麋稜笋砲覆襪泙蚤圓辰董安くなってから買うスタイル。スーパーの閉店間際まで待って半額シールが貼られてから買うのもこれに相当する。
 結論的にいえば、消費に踏み切る前に失敗しないよう、じっくり時間をかけ、調べ、納得してから買うスタイルを選んでいる。消費者は不況の中、自己の生活レベルを下げないために様々な努力をしており、生き方と合わせた消費スタイルを身につけたようだ。調査結果からは「消費前」の戦略を練り直すことを説いていた。ゆっくり消費していく時代には、じっくり情報を提供し、納得してもらうことが消費につながるという。
 
 定昇や年齢給を廃止し、成果主義を採用する企業が増え、年功賃金や終身雇用の時代は終わったと言われ続けて数年。このまま成果主義が突っ走るのか。企業経営者ならずとも関心度は高い。経営システムが株主重視の米英型が主流となり、従業員重視の日本型経営はかすむ一方だが、日本文化と根元で強く結びついているだけに、年功主義はそう簡単には消滅しないだろう。財務省の02年調査「我が社は終身雇用を前提とした年功序列型賃金である」はそれを証明している(05年が明けた現在では02年の調査結果は少々数字も割り引いて見る必要はあるが)。
 調査結果から。「我が社は終身雇用を前提とした年功序列型賃金である」は10.8%,「どちらかというとそうである」42.9%で、合わせると54%弱だ。いまだ半数を超えた企業が年功序列型賃金ということか。但し、99年の同じ調査では、この数字は68%にまでなっているので14ポイント落ちていることも事実。年功主義的な企業経営は減少傾向をたどりつも、まだまだ生きている。
 かたや成果主義はといえば、成果を出した社員が高い賃金を得る、成果志向の高い行動を喚起できる、目標達成のために自律的に行動するというメリットよりも、成果のみを追求し評価してきた結果、不公平感を出し、チャレンジ精神を低下させ、短期志向に走らせたなどの弊害が目に付き始め、昨年大きな話題となったベストセラー本も記憶に新しい。
 年功主義にしても、成果主義にしても弊害があるからといって、それを短絡的に悪者にして切り捨てても事は解決しない。双方のメリットをどれだけ生かすかのシステムづくりに精魂傾けた方が、それこそ勝組み企業の地位を得られるのではなかろうか。
 年功的要素と成果主義との折り合いをどこに見つけるかが、今年の大きな課題となりそうだ。

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