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■BSCを人事考課に生かすには

       
2003年5月2日    3月から「戦略型目標評価制度」の解説書送付を実施しいるが、次のような質問が寄せられた。(「戦略型目標評価制度」の解説書送付は終了しました。)
 『この評価制度と今雑誌や書籍で目立ってきているバランス・スコアカード(BSC)とは深く関連しているようですが、BSCそのものも良くわかりません。両者の関連とBSCについて簡単に教えてほしい』
 BSCは1990年代のアメリカで企業再生の切り札として登場したが、当オフィスの戦略型目標評価制度はこのBSCと優秀な人材の行動特性であるコンピテンシーを基本モデルにし日本型に開発したものである。成果主義人事を実現させる評価制度として現在、当オフィスのコンサルティング企業先に採用され、成果をあげつつあることを報告したい。
 例えば、貴兄の企業は次のような悩みを抱えていないだろうか?
 ・会社レベルの戦略と部門から個人までの実行計画がうまく連動していない。
 ・組織の長期的な競争力の強化や目標達成のためのシナリオが明確になっていない。
 ・社員が戦略の内容を十分に理解していない。そのために戦略達成に向けたモチベーションが低い。
 ・戦略目標(利益目標等)が未達の場合、その原因分析と改善へのフィードバックが十分にできない。
 このような課題を抱えた企業にはBSCの経営手法は効果的といえる。経営戦略時代といわれて久しくなるが、最近とみに企業を成功に導く革新的マネジメント・システムとして、このBSCを導入する企業が増加している。ビジョンと戦略を明確にし、それらをトップのものだけにすることなく、社員一人ひとりまで落とし込み、組織の末端まで浸透させ、部門や個人の目標とビジョンおよび戦略との整合性をとり、経営トップから末端社員に至るまで組織全員のチーム・ワークと結束力を強化し、戦略の実現に向けて果敢に挑戦させるシステムである。
 しかしこのシステムを取り入れようとした時課題が、日本的大きな課題が浮き彫りになった。“ビジョンと戦略を明確にし”の部分。当オフィスのみならず、多くのコンサルタント会社も企業に携わると戦略策定の際の不備を実感していると聞く。アメリカの企業を対象にしたある調査によると、戦略が失敗する原因の7.8割は、戦略を実行する能力に欠けているからという結果が出ている。つまり戦略そのものよりも、実行段階が問題であるというのだ。日本企業の場合、戦略の策定段階から問題があることが多いようだ。ITが我々の手足となってきた現在、それだからこそ益々重要性が高まってきているのが経営理念や経営戦略だが、これは経営者の重要な責務である。なぜなら、この戦略に従って社員一人ひとりが実行することになるからであり、彼らに戦略目標達成への貢献意欲をもってもらうためには、戦略を社員に正しくコミュニケートしなければならない。その戦略が不明確では社員の達成意欲が損なわれるは必定である。
 ともあれ、BSCは普及しつつある。理由の一つ。企業に浸透してきた成果主義人事体系を補完するというもの。成果主義を謳った人事制度で最も怖いのは結果としてあらわれる業績だけを社員の評価とした時である。結果業績への意識を高めることはできるが、将来に向けた種蒔きや中長期的取り組みに対しては、目先に走ることにより疎かになる。その点、BSCは売上や利益、資産内容といった業績・財務指標(結果)だけでなく、顧客満足度や業務プロセスをも指標化しようとしている。
 最近の週刊誌の対談で日産のゴーン氏は、会社を再建させ、社員に活力を蘇らせるには、「5年後、10年後の日産がどうなっているのか、社員に目的地を示すこと。いかにして目的地にたどり着くのか、という戦略の共有化を社員と持つ。そして到達するための具体的行動計画を立て、最後にトップが必達目標を明確に示し、全社員がそれを理解すること」と述べ、「トップには最終的に成果が求められる。実績が残せなければリーダーとして失格です。下の人間がリーダーに付加価値を見出せなければリーダーに尊敬を払わないし、従うこともない」と言いきっている。
 BSCは、その名前が示すようにバランスのとれた業績評価指標のことである。バランスには、外部と内部の評価指標と、過去の結果と将来の業績向上を導き出す指標などがある。新しい業績評価の枠組みであり、すでにご承知のことと思うが、次の4つの視点からなる。〆睫海了訶澄紛叛咾呂茲ったか)顧客の視点(顧客は満足しているか)6般灰廛蹈札垢了訶澄併纏のやり方は改善されたか)こ惱と育成の視点(社員の能力は向上したか)これらの視点から企業は目標を定め、目標の相互関連を確認しつつ、先行指標と成果の基準値を設定し、たゆまぬ改善努力を行って、目標達成へ挑戦していくのである。
 詳しい内容については戦略型目標評価制度の解説書を再読されたい。

 上記BSCはアメリカが提唱の地であるが、アメリカには我々に馴染みやすい指標もある。GNCといって、グロス・ナショナル・クールの略であるが、ある国を外から眺めた場合、その国の文化力、あるいはそれを発信する力によってイメージが大きく変わる。それが強い国は外国から見て“かっこいい国”ということになるそうな。それを表す指標がGNCであるらしく、GNPは経済的な国の力を表す指標だが、それだけが国の力ではない文化的なパワーも然りということらしい。
 昨年のノーベル賞のダブル受賞に続き、「千と千尋の神隠し」がベルリン国際映画祭で金熊賞受賞し、今年は映画祭最大のイベントであるアカデミー賞を獲得した。「千と千尋」に登場するのは日本古来の八百万の神や妖怪であり、日本人の精神的、宗教的な深層を映し出している。あまりにも日本的、と言われていたが、日本の文化が世界から認められ、かつ日本アニメの高い技術と芸術性を世界にアピールした。アメリカの雑誌に“日本のGNPは縮む一方だが、GNCでは大国になりつつある”と載ったことがあるが、アニメの世界進出ばかりでなく、東南アジアでの日本のポップや東京ファッションの人気は圧倒的だし、ゲーム機やそのソフトはもはや独壇場。日本食ブームはブームと言えないほど定着している。世界で受け入れられている日本文化は多いのだ、経済不況で自信喪失に陥っている我々日本人、“ニッポンはかっこいいのだ”ぞ!

       
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