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■女性が世界を救う

       
2003年2月2日  

 ミジンコと初夢。
 去年の暮れ、挨拶に伺った我々の先生、M氏はミジンコ政策なるものを唱え、広めることを人生最後の仕事の一つと(他にも関わること多々あるが)しているのだと言われた。年が明けて、朝日新聞「私の視点」に“初夢―世界を女性に任せてみたら―”と題した、女性史研究家の平井和子氏(静岡大学非常勤講師)の寄稿が載っていた。
 21世紀も3年目に入ったが、『戦争の20世紀の反省をあざ笑うかのように、中東などで暴力と憎悪の連鎖が増幅され』ている。地球上のどの大陸からも紛争・飢餓・難民等の報道は絶えることがない。日本に限らず世界の共通項ともいえる男性中心の社会では当然の『「男らしさ」の鼓舞は、力による支配(保護)や攻撃性とつながり、一方で女性には従順さが求められる』。我々日本人にとっては戦前からよく言われ続けられた言葉、「男は男らしく、女は女らしく」を思い浮かべれば上記の言葉もうなずける。『この男女の権力関係は、そのまま国家間の関係にも置き換えられる』と米国の平和研究家が指摘する。目に訴えることで影響が大きいテレビ等の映像を見ていても、『映し出されるのは男性の姿ばかり』で、そこで論議されている(争われている)のは、自陣営の支配力拡大を目論む姿。しかし氏は言う、『もはや従来型の男性中心的発想で』は平和への道は開かれないと。そして訴える。期限付きでいいから『世界中の政権と国連の関係機関を女性に任せてもらえない』かと。女性は『長い歴史の中で置かれてきた弱い立場ゆえに、「国家の面子」より「負けるが勝ち」という政治的判断や相手への想像力で柔軟な交渉』ができ、さらに女性ならではの特質というべきか『国境・民族を越え、命と自然の大切さを共有』できるはずだ。最後にこう締めくくっている。『私は、周囲の女性たちと半ば本気でこんな話をしている。人類史上初の試みをやってみる価値はあると思うのだが』と。(『』内は平井氏からの抜粋)
 ミジンコは、通常メスだけで生息しており、水のある居心地の良い状態ではメスが分裂して増えていく体長3估盂阿糧小な水生動物。ある時突然水がなくなると、メスの一部がオス化し産卵する。卵は乾燥した状態でも維持しつづけ、水がくるのをじっと待ち水がくると孵化してミジンコが生まれる。ミジンコ政策とは、こんなミジンコの生態から命名され、言わんとするところは平井氏の提言である。新年早々、同じ考えの“初夢”に出会ったことで、弟子として仄かに心動かされた。M先生の提唱は時を同じくして各地でひっそり生まれてきつつあるのかもしれない。年明け後、先生はどんな初夢を見られたことか・・・

 200年前の日本人は環境にやさしかった。
 江戸に幕府が開かれて今年はちょうど400年。2世紀半もの長きにわたった江戸時代の平和は世界史の中でも奇跡といわれている。江戸の町が最も繁栄した19世紀初頭を描いた絵巻がベルリンからやってきている。絵巻は「熈代勝覧(きだいしょうらん=輝かしい世のすばらしい景観の意)」。 江戸は神田から日本橋までの商店街と、その通りを階層も職業も様々な人々が行き交う様を描いている。
 当時の江戸は人口100万人を超え、世界最大といっていい程の大都市になっていたが、馬車も人力車もなく、人の歩く速度で時が移ろい、人は四季折々を楽しんでいた時代であった。「熈代勝覧」絵巻に目を凝らして眺めてみると、実に一人ひとりが丁寧に描かれている。雛人形を売る店舗で品定めをしている女性たち。寺子屋に行くために机を運んでいる父子。体に障害を持った人が車椅子を操って人ごみの中を一人で移動している。魚屋や八百屋の周辺に群がる買い物客。それらの人々の間を牛車が往来し、武家の籠や庶民用のタクシーである籠かきがぬっている。町人も商人も武士も確かに生きている、その表情の楽しさ、面白さ。プロジェクトXのテーマソングでヒットした中島みゆきの「地上の星」にすがる思いで己が希望を託した、元気を失った現代の大人にはまぶしい程の江戸人の顔、顔、顔。長さ12m程の絵巻になんと1700人もの人を登場させている。絵巻の中に思わず笑った場面を見つけた。年増美人の後家さん(かな?)が引越しをするために下男らしき人に荷物を持たせながら、粋に着物を着流して歩いている。周りの男たちが彼女に注ぐ視線は・・・これだけは現在と変わらない。
 この時代の生活は、自然から作ったものを基本としそれらを効率よく再生していた。着物は古くなると仕立て直し、その後寝間着になり、おしめ(今の若い人には死語となっているだろうが)になり雑巾になった。酒を運ぶ四斗樽は傷むと小さな二斗樽に作り直され、そして薪に。灰になると灰屋が集めて肥料とした。捨てられたワラジも集めて肥料になった。紙屑は回収してすき直す。道にこぼれた木屑を拾い集める商売もあったとか。リサイクルという横文字は知らなかっただろうが、手入れをして長持ちさせ、回収して再利用し、最後は自然に戻すのを当たり前としていた社会だった。「環境にやさしい」を運動として行っていたわけではない、自然から貰ったものは自然に帰すという当たり前のことをやってのけた、知恵の塊のような我らが先輩たち。恐れ入りました。

 環境と企業
 20世紀は産業や経済の飛躍的な発展で人類が大きな繁栄を築いた世紀でもある。日本もその代表的な一国ともいえる例で、戦後の一貫した経済発展優先政策により繁栄をなした。その一方で、20世紀は広大な自然を破壊し、地球環境は経済発展の犠牲となった。東南アジア地域などにおける熱帯雨林の破壊は、野生生物種の減少及び地球温暖化の主要な原因の一つと考えられており、環境問題は、その被害・影響が一国内のみにとどまらず、国境を越えた世界規模の問題であると叫ばれ、今や地球規模で取り組まねば解決されないことは周知のことで、21世紀が環境の世紀と呼ばれる所以である。
 地球に存在する資源は無限ではなく、資源の大量生産・消費・廃棄は、オゾン層の破壊、温暖化、森林・生態系の破壊、環境ホルモンの増加、資源の枯渇等といった様々な地球環境への悪影響を及ぼしている。世界中の企業(特に世界各国にまたがっている多国籍企業)は、企業経営とこの地球規模の環境問題を切り離すことはもはや許されず、企業活動に使用する全ての地球資源は借り物であり、元の状態に復元するという思想を企業の経営思想としてもたねばならなくなった。
 社会主義陣営が破綻し、世界は資本主義社会(あるいは自由主義社会)が主となったが、資本主義経済のもと、企業は効率と公正を軸とした自由競争を前提とした経営の拡大とグローバル化を図る。企業活動が肥大化すればするほど、前段で述べた企業と地球環境問題との係わりは無視できない。なぜなら、現代の企業が環境に与える影響は他の何ものよりも飛びぬけて大きく、環境問題の取組みの中心とならざるを得ないからである。地球規模の環境に配慮しつつ企業が持続的な発展を目指す経営を経営環境といい、環境対策は企業にとってコストばかりかさむマイナス要因という従来の考え方を捨て、環境とうまく付き合うことで、企業の発展を実現しようという新しい経営の考え方である。一言で言えば、企業が環境保全への自主的取組みを経営戦略の一要素として位置づけるということである。
 旧環境庁が平成12年に行った「環境にやさしい企業行動調査」によれば、上場企業の約62%が環境に関する経営方針を定めている。具体的な取組みとしては、環境ISOの認証取得やグリーン購入、リサイクルの促進など。企業はこれらの取組みを環境報告書等で対外的にアピールすることで、ユーザーの評価を高め、市場競争を有利にすることができる。
 例えば、再生利用によって作られ環境にやさしい商品に付けられるエコマーク。このエコマーク事業は、環境にやさしくありたいと願う人たちに、環境にやさしい商品を選んでもらうことを目的としている。エコマークを付ける基準は商品ごとに決まっており、製造過程、使用する時、捨てる時、全てにおいて環境にやさしいかどうかが考慮される。
 例えば、古紙を40%以上利用していることを示すグリーンマーク。ノートやコピー用紙、トイレットペーパーなど。紙のリサイクルを推進すると共に、環境の緑化を目的としている。小中学校や町内会などでこのマークを集めて古紙再生促進センターへ送ると、苗木かリサイクルノートと交換してくれる仕組み。
 取組み企業例その1、富士通。回収したパソコンの筐体樹脂を新しいノートパソコンの筐体材料として再利用。取組み企業例その2、住友林業。サントリーのウイスキー樽を再生したフローリング材採用の住宅を発売。取組み企業例その3、ヤマハ発動機。静かで排出ガスゼロの電動スクーターパッソルを販売。取組み企業例その4、佐川急便。セールスドライバーのユニフォームにペットボトルの再生ポリエステルを利用して二万五千着採用。
 企業が環境経営思想に基づいた活動を行うということは、製品・サービス自体だけの環境への保証・負荷低減だけをいっているのではなく、製品・サービスの使用段階、廃棄・回収段階までも視野にいれたライフサイクルトータルでの環境に対して保証・負荷低減を行うということを指している。環境・経済・社会の3つの側面に貢献するという企業戦略が地球環境と企業の共生には不可欠であり、なによりも地球は1つであることを認識しなくてはならない21世紀になっている。
 江戸人たちの知恵を見習いながら、現代人も自然と共存せねば。

       
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